2025年ホスト業界まとめ

2025年ホスト業界まとめ コラム

この記事を書いているのは、2025年12月26日です。
2025年ももう終わろうとしています。

毎年年末はその年のホスト業界を振り返っているのですが…
近年はとてもつらいものでした。
逆風が強すぎてオールバックどころか頭髪全抜けの勢いです。

2025年は、ホスト業界においていったいどんな年だったのでしょうか?

近年の動きのおさらい

2020年~2022年:コロナ禍

コロナ禍のホスト業界は酷いものでした。
ちょうどホストブームが盛り上がってきた最中のコロナショック。

ラスター(集団感染の発生源)としてやり玉にあげられ
営業時間の短縮や営業の停止を、事実上強制させられました。
防護服を着た人たちが立ち入るニュースは衝撃的でした。

ホスト業界にとって失われた3年と言っても過言ではないでしょう。

2023年:売掛問題(悪質ホスト問題)が勃発

立ちんぼ問題

大久保公園付近で、若い女性が立っている姿が目立つようになりました。
これは売春の客待ちで、その多くがホストに使うお金欲しさだと答えていました。

頂き女子りりちゃん事件

頂き女子りりちゃんを名乗る女性が、男性からお金を騙し取る事件が発生。
さらに、騙す方法をまとめてマニュアルとして販売していました。
騙し取ったお金の多くはホストに使っていることが発覚。
そのホストも詐欺で得たお金と知っていたために、逮捕されました。

売掛問題(悪質ホスト問題)

上記の問題の根底には、ホスト業界で常態化している【売掛】に原因がありました。
お金を持っていなくても売掛(ツケ)で遊ばせて、あとから返済させる流れです。
返済する際にも新しく売掛をつくるので、エンドレスでハマってしまいます。
この問題に火が付いた所で2023年が終わりました。

2024年:売掛問題や色恋営業社会問題化と自浄の動き

ホスト業界の自浄の動き

前年末に火がついた売掛問題は、さらに燃え上がります。
このままでは業界が潰れかねないという危機感から、ホスト業界は自浄に動きます。

2023年末に、歌舞伎町の大手グループが中心となり業界の自浄を行うと宣言しました。
実際に、2024に年には『日本ホストクラブ健全化推進協議会』(JHCA)を発足。
「売掛の禁止」や「20歳未満の新規入店禁止」などの自主規制を行います。

風俗への斡旋問題

2024年は、売掛の返済の為の風俗斡旋が問題化しました。

ホストは個人事業主で、ホストクラブという場所を借りて営業しています。
そのため、売掛はお店ではなくホストへの借金です。
ホストは売掛を回収するために、女性に割のいい仕事を紹介します。
それはつまり風俗です。

悪質ホストは社会問題になっても規制できませんでした。
当時の風営法では限界があったからです。

しかし、風俗の斡旋は職業安定法に違反する犯罪行為です。
ホストは、風営法ではなく職業安定法で逮捕されるようになりました。
店ぐるみの場合はホストクラブが営業停止になっています。

ホストの宣伝トラック(アドトラック)の禁止

大型ビジョンを搭載したホストクラブの宣伝トラックが、東京を走れなくなりました。
もともと東京ナンバーは禁止されていたのですが、都外ナンバーも禁止になりました。
これはホストの宣伝トラックだけでなく、あらゆる業種の宣伝トラックの禁止です。
1つの文化が追わったみたいでさびしいですね。
ちなみにこれは東京だけの規制で、他のエリアでは今も走行しています。

風営法改正の動き

2024年6月7日、立憲民主党が「悪質ホストクラブ被害防止法案」(正式名称:風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律の一部を改正する法律案)を衆議院へ提出。
主に『「支払い能力を超える売掛け」そのものを禁止し、さらにそうした高額債務を「公序良俗に反するものとして無効」とみなす』といった内容です。

この法案は、2025年6月28日に『改正風営適正化法』という形になって施行されました。
いろいろな規制が入りましたが、骨幹となる売掛の禁止は改正風営法に入りませんでした。

テレビ番組が話題

ABEMAの「愛のハイエナ」内で「山本裕典、ホストになる。」という企画がスタート。
エルコレのお店で山本裕典さんが働き始めて、数々の苦難を乗り越えていきます。
指導役の軍神こと心湊一希さんや、はちゃめちゃな爆撃竜馬さんが人気になりました。
ホスト業界の影の部分が社会問題になる一方で、光の部分にも脚光が浴びています。

2025年のホスト業界

間違いなく近年で最も大きくホスト業界が変わった年です。
『改正風営適正化法』が施行されたことで、街の景色も変わりました。

前半(1月~6月)

2023年から続いてる悪質ホスト問題は、くすぶり続けていました。
あいかわらず、テレビのニュースではホストがターゲットにされています。
特に、警察はトクリュウを潰したかった為、ホストやスカウト絡みの事件が増えたように感じます。
世の中的には、完全に【ホスト=悪】という認識になっていたと思います。

2025年6月28日『改正風営適正化法』が施行

下記の内容が盛り込まれた『改正風営適正化法』が施行されました。

 ・「色恋営業」の禁止
 ・広告や宣伝で、売上・ナンバー・役職の表記が禁止
 ・スカウトバックの禁止
 ・無許可営業の罰色強化

街の看板に書かれたナンバーや役職などは黒く塗りつぶされました。
新しい看板からは完全に表記が消えました。
キャッチ(客引き・外販)もあまり見なくなりました。
SNS上でのナンバーの発表もなくなり、ホスト情報サイトからもナンバーや役職が消えました。
ホストシーンに大きな影響を与える法改正です。
詳しくは下記をご覧ください。

・風営法が改正されます!
・風営法改正でホストクラブはどうなった?

2025年11月28日『改正風営適正化法』が施行

6月の改正で猶予されていた『欠格事由(不許可事由)の拡大・強化』が正式に施行されました。
これは、問題のあるホストクラブやその関連には営業許可を出さないという内容です。
これにより問題を起こしたら潰して新しく作るといった逃げ道がなくなりました。
また、グループごと潰すとった力業も可能になりました。

・2025年11月28日に施行される風営法改正について

規制の緩和

2024年に発足した『日本ホストクラブ健全化推進協議会』(JHCA)は、法規制以上のラインで自主規制しています。
この団体は全国の有力16グループが加盟して発足しているので、業界のスタンダードになっています。

2025年10月5日、2025年12月23日に、この自主規制のラインを緩和する旨の声明を出しました。
売上・ナンバー・役職の表記の禁止は、改正風営法では広告のみの規制です。
これを広告以外にも適用して自主規制していましたが、これを緩和しています。
2026年には、ホスト情報サイトでのランキングも復活します。

・【朗報】ホストクラブへの規制が緩和!?

ホストクラブが舞台となるドラマが放送

人気アイドルのラウールさんと木村文乃さんが主演するドラマ『愛の、がっこう。』が放送。
ホストと教師の恋愛を描く内容が物議を醸します。
「悪質ホストクラブ」の注意喚起もしながら放送を続けるという対応も話題になります。
ドラマ自体はラウールさんの好演もあり大好評でした。
ドラマをみてホストに興味を持った人もたくさん居ると思います。

宣伝方法の変化

ショート動画でのプロモーションが増えました。
以前から、ホスト個人が企画した動画や、店舗が売上やホストを紹介する動画はありました。
風営法改正後は売上やランキングを出せなくなり、明らかに動画の内容が変わっています。

主な違いは、動画作成の目線が男性目線から女性目線に変化しています。
ドラマ仕立てやコミカルな動画が増え、個人が簡単に作るものではなくなりました。

これには、女性のコンサルが暗躍している現状があります。
元インフルエンサーやキャバ嬢などがコンサルについていることが多いです。

『担当にたくさんお金を使ってるのにそのお金で担当が女性コンサルと遊んでいる』
この構図は既存のお客さまからの反発を招くこともあるようです。

まとめ

2025年、ホスト業界は大きく変わりました。

法規制と自主規制により業界の終わりが始まる…
となるはずだったのかも知れません。

ですが実際は違います。

風営法の改正は、世の中にストクラブが健全化している印象を与えました。
ドラマや宣伝方法の変化によって、新しい層へホストクラブの魅力が伝播しました。

私はこうしてホスト業界を見ていますが、これほど穏やかな年末はありません。

コロナ禍と悪質ホスト問題で、世間から叩かれて停滞した5年間。

2025年は、その呪縛から解き放たれた年なのではないでしょうか。

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